Firefox 4正式版が公開されましたが、Twitterなどを見ていると、Firefox 3.6と比べてFirefox 4のメモリ使用量が増えたという人が多いようです。逆に減ったというもいますし、大して変わらないという人もいます。
PC環境や、使用しているアドオンや、タブをどのくらい開いたりするかなど、使い方によってメモリ使用量は異なるわけですが、今回はFirefox 4のメモリ使用量が少なくなる…かもしれない方法を紹介します。「空きメモリが少ないのにFirefox 3.6よりメモリ食うようになって困る!」って方は試してみてください。
※ Firefoxの動作が重くなったり不安定になるかもしれませんし、全然効果がないかもしれません。設定を変更する場合は自己責任でお願いします。
- ロケーションバーに「about:config」と入力して開く
- 注意事項をよく読み「細心の注意を払って使用する」ボタンをクリック
- 「javascript.options.mem.high_water_mark」の項目をダブルクリックして、値を「32」くらいに減らす
- Firefoxを再起動する
なお、初期値に戻したい場合はその項目を右クリックして「リセット」を選ぶとOK。
わたしの場合、普段は多くても10くらいしかタブを開かないのですが、Firefox 4のメモリ使用量はFirefox 3.6の1.5~2倍くらい。そこで上記の設定を変更したところ、メモリ使用量がFirefox 3.6と同じくらいに抑えることができました。もっと抑えたい場合は値を16とかにしてもいいかもしれません。
さて、この設定の意味について少しふれておく必要があると思うのですが…、ググっても紹介や解説しているページがなかなか見つかりません。なので、ここからは憶測で書きます。きっと間違っているでしょうし、詳しいことはまったく分からない素人なので、申し訳ありませんがその旨ご理解ください。
どうやらこの「javascript.options.mem.high_water_mark」(Firefox 4初期値:128、Firefox 3.6初期値:32)は、ガベージコレクション(以下:GC)を行う「しきい値」のようです。単位はおそらくMB。メモリ使用量(もしくはメモリ関連の値)がしきい値(もしくはしきい値を用いて導き出した値)を超えたとき、GCが実行されてメモリ使用量が少なくなる…のではないかと思います。
この設定値を減らすとGCの実行回数が増え、Firefoxの動作が重くなる要因になるかもしれません。空きメモリが十分にある環境ではこの設定値を減らす必要はないでしょう。むしろ設定値を増やすことでGCの実行回数を減らし、その分だけFirefoxのパフォーマンスを上げる効果があるかもしれません。空きメモリが少ない環境では、この設定値を減らすことに一定の効果があると思います。
また、「javascript.options.mem.gc_frequency」(Firefox 4初期値:300、Firefox 3.6初期値:1600)という設定もあり、これはGCを実行(もしくは実行するかどうか判断)する間隔のようです。単位はおそらくミリ秒。こちらは変更しても、メモリ使用量を少なくする効果はあまりなさそう。むやみに減らすと動作が重くなるでしょうし、増やしすぎるとメモリ使用量が減りにくくなると思います。
わたし自身よく理解していないのに紹介するのもどうかと思ったのですが、ハッキリと効果があったのも事実です。わたしはこの設定を変更してもとくに不具合は起きていませんが、Firefoxが不安定になる可能性もありますので、Firefoxがフリーズしたり強制終了してはいけない環境でこの設定を変更するのは避けてくださいね。
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